目次

1.巻頭言          2.支部長及び社員選挙結果報告

3.支部大会総会報告*   4.支部大会プログラム

5.支部大会研究発表   6.支部大会 講演

7. 支部大会シンポジウム 8.懇親会  

9. 新入会員・転入会員
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<定例研究会は 2011_25a に記載しています。合わせてご覧下さい>



シンポジウム

シンポジウム 16:05~17:20

テーマ 「これからの文法指導を考える―現実認識から方向設定へ向けて」

趣旨:コミュニケーション能力の発達を目指して英語学習指導要領の改訂が重ねられてきた。高等学校の新指導要領では基本的に英語授業は英語で行うことが規定された。しかし、高等学校では受験指導を主な理由として、「オラコンG」と呼ばれるような、事実上の文法科目が存在するのも事実である。大学教育においても、運用能力の向上を目指した英語カリキュラム改革が各大学で行われてきた一方で、入学者の英語基礎学力の低下が叫ばれ、文法指導に特化した科目を設置する大学が増えている。また、理論言語学研究は外国語教育実践と距離を置く関係が続いてきた観があるが、理論研究による知見を教育に積極的に生かそうという動きも出てきている。本シンポジウムでは、英語教育における文法指導をいくつかの視点から考察し、これからの文法指導の在り方を探る。

司会・講師 河合 靖(北海道大学) 

報告:「大学生アンケートから見る入学前の英語文法学習」
要旨:学習指導要領がコミュニケーション重視になってから、大学入学までに学生がどのような英語教育を受けてきたのか興味があるところである。学生にアンケートを行い、文法をどのような科目・時間に指導されたか調査した。

講師 横山 吉樹(北海道教育大学札幌校)

報告:「英文法はどのように教えるべきか―ELTの教科書から」
要旨:ELT(English Language Teaching)の教科書では,文法を扱う時の大事な観点をいくつか提示している。本発表では,それに関しての説明を行い,そういう点を考慮してどのようなタスクなどを用いて授業を構築することが望まれているのかを説明する。

講師 三ツ木 真実(北星短期大学非常勤・北海道大学大学院)

報告:「認知言語学の知見を取り入れた英文法指導」
要旨:英文法指導の目的のひとつは、学習者に英語をコミュニケーションの道具として使う能力を身につけさせることである。その目的を果たすためのアプローチとして、認知言語学の知見を取り入れた「コミュニケーションのための英文法」指導を行っている。本発表では、その取組みの一部を紹介する。